発芽のしかた

ただの私目線の世界の見え方を書きたいように書いているだけ。 全て本当にあったこととは限らない。

3等星

小学6年生の夏の終わり、お日様はとっくにさようならをしている時間、ミニバスケットボールクラブのチームメイトと運動場を馬鹿みたいに口を開けて空を見てた記憶をふと思い出した。

セミが鳴いてるはずだが、記憶の中のその日はすごく静かだった。チームメイトのカバンについてる鈴と私たちの足音だけが聞こえる。

 

あの日は監督に酷く怒られたバスケの練習終わりだった気がする。あの日はなんて言ってるけど、本当は毎日怒られてた。少しだけ暴力もあったかも。でもその方が良かったなってずっと思ってる。あれがなかったら、人生ありえないくらい難しくなってた気がする。

 

あの日は、特に怒られてみんな話してなかったのかな、多分そうだと思う、記憶の中では。星が妙に明るかった。

美しかったな。

 

 

 

少し前、すっごく寒い日、久しぶりにかなり遅い時間まで外にいた。帰り道、あの日と同じように口を開けて空を見てみた。星が少なかった。3等星がなかった。美しい、とまでは思えなかった。

 

最近近くに24時間営業のスーパーが出来て意味のわからないくらい光を発していて、星が見えなかったのかも。

いや、、

 

これは、私が変わってしまったのかな。あの日と同じ空を見てるはずなのに。空は変わらないはずなのに。違うように見えるのは、私のせい?

きっとスーパーのせいだ。