発芽のしかた

ただの私目線の世界の見え方を書きたいように書いているだけ。 全て本当にあったこととは限らない。

うさぎ

珍しい月を見たの。昨日のこと。まだお日様の顔が全部出てるとき、透明な水色の空の上に、白くて透き通ったほぼまんまるのお月様。しかもおおきめの。お日様とお月様がお顔を合わしてるとこなんてはじめてみた。

私の帰りの移動時間は40分以上だ。そのお月様を見たのが帰り道の序盤のほう。その時は田舎の川くらい透き通っていたの。

自転車で無意識の状態になってから30分くらい立ったころ、帰り道の終盤あたりに、もう一度月を見てみた。光ってる。さっきまで後ろの空が見えそうなくらい薄かったのに、いまは光り輝いて空の上で存在感を放っている。周りが暗くなったのかとすぐ思った。本当に周りが暗くなったから光ったように見えたのか。というか周りって何?実際の月は光っていないし、実際の月の周りの暗さも変わっていない。変わったのは自分の状況だけ。自分の状況が変わったらまわりの見え方も変わっちゃうのか。

なんだか月が孤独に耐えている顔をしているように見えてきた。空にあるのはただ綺麗なグラデーションの空だけ、月は空の一部のはずなのに一つだけ

 

 

 

#発芽11回目